今回は中古マンション価格についてお話いたします。
先日、新築マンションの価格高騰が発生している旨、記事にいたしましたが
その余波を中古マンションも受けています。
先日の記事は≪こちら≫
この影響について、私の考えを考察いたします。
新築マンション価格の高騰で、中古マンション市場に流入。
資材高騰などの理由などより、新築マンション価格が高騰する中、
住戸を求めて資金は中古マンションに流れています。
それも、資金の質が昨今では「投資用」ではなく「住居用」が多くなり、
各消費者の希望する立地・条件などで成約が進んでいるというところです。
それにより中古マンションの数が減少し、価格が高騰するということが言えます。
空き家問題はどうなる?
さて、そんな中、昨今問題視されている「空き家問題」ですが、
「中古マンションの成約が進んでいれば、このような問題は起きないのでは?」
とお考えになると思います。
しかし、空き家問題の根本的な問題は簡単に言うと以下のような現象により
起きていると考えます。
- 大規模修繕が進まず、マンション建物の老朽化が深刻な物件
- 立地条件など、集客が思うように進まないマンション
- 相続などにより、手に余るマンションがある場合
この観点から考えると、中古マンションを購入したい消費者としては
上記に当たらない物件を購入していきます。
結果的に
「空き家問題はあるが投資用中古マンションの市場も圧迫されている。」
ということが言えます。
基本的に、需要が増えれば、価格は高騰しますので、新築マンション価格高騰によって
中古マンション価格にも影響が出てきているという現象が起きています。
激安中古マンションには注意!
最後に、最近巷で話題となっている激安中古マンションについて
言及していきます。
いわゆる激安マンションとは「訳あり物件」に分類されると私は考えます。
「訳あり」の代表的なものでいうと、
- リフォーム無しの築古物件
- 共用設備等が老朽化、その他間取り条件などに難あり。
- 事故物件。。。
などです。
これらはあくまで、「そこに住みたい!」と考える人に向けたサービスであり
私の考えでは投資用マンションには向かないと考えます。
しかし、細かい話をいうと賃貸物件で家賃を払い、生活しているということは
毎月数万円という「自分には決して戻らないお金」が発生しています。
自己住居として購入すれば、ローンを払う事=自分の家自体の資産を守ること
にもつながると思います。
ずっと賃貸で住むことは否定しませんが、投資的考えからするとどこかの時期で
自分の家を購入する判断をすることは重要ではないでしょうか。