2013年、東京オリンピック開催が決定してから、東京の不動産市場にもだんだんと
影響が出始めています。
噂では、
「土地の値段が上がるよ。」とか
「景気が上向きになるよ。」といった見通しをしている方も多いですが、
こういった不動産市場への影響が実際にどんな事象から起因している
のかわからない人も多いと思います。
そんな東京オリンピック効果ともいえる事象を分析したうえで
不動産投資で最大限に収益を上げる方法をお教えいたします。
建設労務単価が上昇している。
まず東京オリンピック効果として代表的なのがこちらの要素。
東京オリンピック開催を予定するとなると、競技施設やそれに付随する
インフラの整備が急務となってきます。
今は行政も民間企業も関係なく2020年の東京オリンピック開催に向け、
様々な建設プロジェクトが起動しています。
それに伴って、建設に携わる人材の不足が深刻なものとして表面化しております。
人材が不足すると労務単価が高騰し、建設費が高くなってしまうという流れが発生します。
そうすると建設を主導した民間企業(大手ディベロッパーなど)は
高騰した分を取り返すべく、売り出し価格や賃料を高く設定する必要があります。
こういった流れから、昨今のマンション価格は値上げの流れに歯止めがきかない
状況となっています。
長文になったので分かりやすく説明すると、
人材の不足
↓
建設費の高騰
↓
分譲マンション価格の高騰
↓
全体的な不動産価格の上昇
とつながっていくわけです。
東京オリンピック特需を最大限に受けるためには
この流れからすると、現在建設中もしくは稼働し始めるプロジェクトによる
マンション物件などは売り出す際に平均的な価格よりも高めに設定して
売り出すことになります。
こういったオリンピック効果を受け、私たちがしなければならないこと。
それは、
中古マンション市場に目を向ける。
事です。
なぜなら新築マンションは今後値上がりをする可能性が高いので、
中古マンション価格が新築マンション価格に値を吊り上げられないうちに
購入を考える必要があります。
現在であれば、東京オリンピックの影響はまだ出始めたばかりで、
中古市場への影響も僅かなものと考えられます。
今後、値が上がりそうな都内の不動産を購入し、
値が上がるのを待つ。
という考えが非常に効果的になる景況感ではないでしょうか。
東京オリンピック特需に注意点
東京オリンピックは確かに特需を生みますが、決してメリットだけではありません。
この特需について現在はっきり言えることは、いわゆる一時的なものであり、
まるで麻薬のような物だと私は考えます。
現に過去オリンピックが行われた北京などでは不動産バブルが発生し、
現状は値が下がり続けています。
そんな特性に世間が気づけば、当然不動産市場も元のような景気に戻ると考えます。
そういった要素を受け、私はマンションを購入するのであれば2015年までが限界と考えております。
例えば2019年に物件を売却したいとすると、東京オリンピックで大盛況の中で、
買い手はつくかもしれませんが、東京オリンピック後の景況感を踏まえて
買いたたかれる可能性もあります。
また、不動産は取得して5年以内に売却すると、短期譲渡税がかかりますので
キャピタルゲインに影響します。
まとめ
こういった状況を鑑みての私の結論は、
「中古マンションを東京オリンピック前に売却する」
ということが、
最大限東京オリンピック特需が受けられる投資方法かと思います。
皆様も身近な生活の中で東京オリンピックが感じられる日には
すでに終わった後のことを考えた方が得策かと思います。
有難うございました。